- モテ子
- いろいろやる前に、まずは基本の「キ」に戻ってみましょ。
肌の働きをご存じですか?別に知らなくても平気…?と、思われるかもしれませんが、基本的なことを理解してからケアをすることで、周りの女子よりもちょっぴり美肌力に差がついちゃうかも…。今回は、肌の基本である8つの働きについて、くわしくお伝えしていきます。
守るための働き
肌は、いっけん何も活動していないように見えますが、大切なからだを守るために24時間体制のフル活動で肌を守っています。

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その① 体外保護作用
体外保護作用とは、外部からの刺激に対して皮膚や身体を守る機能のことです。表皮のバリアゾーンで紫外線や有害物質など外部刺激の侵入を防ぎ、たとえ傷が出来たとしても、再生することができます。また、表皮のすぐ下にある真皮層では、肌の弾力を保つためのコラーゲンやエラスチンなどの繊維質によって肌の伸縮にも対応、その修復力も優れ、さらに、皮下組織にある脂肪の層は、クッションの役目をして筋肉や骨に直接強い刺激が伝わらないようになっています。そういう意味では、適度な脂肪は肌を保護するために必要なのですね。
その② 体温調節作用
肌は、暑さを感じ体温が上がった時には、汗を出したり毛細血管を開いたりして熱を放出し、寒すぎる時には、毛穴を収縮させて盛り上がらせ体温を逃がさないように働きます。この働きによって体温を一定に保つことができます。
その③ 免疫調整作用
表皮に存在する細胞には、さまざまな伝達物質(サイトカイン)を放出することで、免疫をつけたり炎症をおさえたりなどの調整作用があります。
排出や吸収のための働き
肌は不要なものを排出したり、ごくわずかですが吸収したりする働きがあります。

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その④ 分泌排せつ作用
汗腺から汗とともに、アンモニアや塩分などを排出させ、皮脂線からは、皮脂や一部の脂溶性有害物質を排せつしています。
その⑤ 吸収作用
肌にはバリア機能があるので、さまざまな物質を吸収しにくくなっていますが、ある一定の条件や種類によって、吸収するものがあります。おもに、ステロイド、ビタミンAなどの油溶性のものや重金属などです。また、最近では化粧品の有効成分を小さく低分子化(ナノ化)する技術が発達しているので、有効成分をある程度深部まで吸収できるようにしたものもあります。
その⑥ 呼吸作用
基本的に、人間の呼吸は鼻や口からの肺呼吸で行いますが、生死にかかわらない程度のごくわずかの酸素を空気中から吸い、二酸化炭素を排出しています。
その他の働き
その⑦ 知覚作用
肌はとても感覚を伝える力が優れています。肌の表面にはたくさんの末しょう神経が分布しており、この神経に触れることよって触感、痛感、冷感、圧感を感じているのです。
その⑧ 合成作用
肌は、身体にとって必要なものをみずから合成して作り出す働きを持っています。たとえば、紫外線を浴びることでプロビタミンD3を作り出し、骨を強くしたり作ったりしますし、肌の保湿にかかせないコレステロールやセラミドなどの脂質を合成して、皮脂膜を作りみずからうるおいを保っているのです。
最後に
いかかでしたか?肌が本来持つ働きが順調に機能していることが、美肌を作ることにつながります。自分の肌の再生力を信じて、ぜひ参考にしてみてくださいね。