日本人にとって桜は、春の訪れを感じさせてくれる特別な花の一つ。ほのかに色づく桃色の花は見る人の心を癒やしますが、そんな桜には美容効果もあるそうなのです。さっそく探ってみましょう!
日本の代表的な桜とは
「桜」と聞くと、3月から4月にかけて咲くものをイメージするかもしれませんが、1月から3月にかけて咲く寒桜(かんざくら)や、4月上旬から5月の上旬にかけて咲く八重桜など、品種はさまざまです。中でも特に有名なのは、気象庁が開花宣言する際の標本木にも使われている染井吉野(ソメイヨシノ)ですね。また、一風変わった装いで人気の枝垂れ桜も実は多くの品種があって咲く時期や花の濃淡が異なります。桜前線を追いかけるように北上する人もいるほど、春は桜に魅了される季節ですね。
桜の花エキスは「抗糖化作用」が抜群!
このように春には人々を虜にする桜ですが、花から抽出されたエキスには、糖化を防ぐ働きがあります。これは、桜の花エキスに含まれるカフェオイルグルコースやケルセチングルコシドという成分が、体内にある余分なたんぱく質と糖が結びついて出来るAGEs(終末糖化産物)の生成を抑える働きがあるからです。そのため、桜のエキスを取り入れると糖化によって起こる黄くすみの改善や乾燥肌、シミの改善、毛穴を目立たなくさせるなど肌にとても良い効果がたくさん期待できるのです。また、桜の香りには鎮静作用があるため、心地よい香りに癒やされる人も多いことでしょう。
食べる桜のおすすめレシピ

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桜の美容効果が分かったところで、食べるおすすめのレシピをご紹介します。食べる桜といえば、桜の葉っぱを塩漬けした桜餅が有名ですが、桜の花も塩漬けにするとさまざまな料理にアレンジが可能です。花の塩漬けのレシピは手軽に塩だけで1日漬けるものや、白梅酢を加えるものなどがあります。出来上がった花の塩漬けは、桜茶として飲んでもいいですし、主食の桜の手まり寿司や炊き込みご飯、パスタや白身魚の酒蒸しなどおかずにしても美味しくいただけて、食卓に彩を添えてくれます。また、桜パフェや桜クッキー、桜羊羹などスイーツとの相性も抜群!ぜひ、いろいろな料理に使ってみてくださいね。
肌につけた時の効果
桜の花エキスは、化粧水や乳液などのスキンケアグッズにもよく配合されています。実は、桜の花エキスには前述の抗糖化作用によるアンチエイジング効果のほかにも、美白効果や抗炎症作用などがあるのです。さらに潤い肌には欠かせないコラーゲンの生成促進効果まであるのだとか。日本人に馴染み深い花であることや香りに癒し効果があること以前に、本来の高い美肌効果が認められてスキンケア用品に取り入れられていたのですね。桜のエキスが含まれたスキンケアグッズは、意外なほど数多く発売されているので、ぜひチェックしてみてください。
生活に取り入れたい桜グッズ
これだけの美肌効果や癒し効果があるのなら普段使いにも取り入れたいものですよね。定番の化粧水や乳液はもちろん、この季節には期間限定で発売される入浴剤やボディーソープ、持ち歩きやすいハンドクリームなどもあります。楽しみながら自分に合ったものを選んでみましょう。さらに、食品にもたくさんの桜フレーバーが発売されますね。お菓子などを少し食べて桜の美容効果を実感するのは難しいですが、香りの癒し効果は抜群です。また、桜の花エキスの効果をより多く感じたい場合はサプリメントを使うのもおすすめです。
見るだけではもったいない
今までは見て楽しむものだった桜が、食用やスキンケアとして活用できるのとなると、より桜の季節が待ち遠しくなりますね。満開の景色と香りに加えて今年は舌でも桜を楽しみ、ゆったりと春を感じてみてくださいね。