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「いい香りのボディクリーム」って増えましたよね。ですが、これだけは言わせてください。「香水がわり」は、要注意です!最近「そのローラメルシエのアンバーバニラ、むしろ香水よりキツイかも」と感じた人と何度も街ですれ違いました。流行っているし、実際いい香りなのですが、キツイと魅力も半減。もったいない。でも、なんでそんなことになっちゃうんでしょう?もちろん香水とボディクリームでは香料の成分や構成が違うこともあるでしょうが、実はもっと単純な理由があります。
ボディクリームの用途は?
まず、香水をつけるシーンを想像してみてください。「手首かウエストか膝裏にワンプッシュ」などでしょうか。そして、次にボディクリームをつけるシーンを想像してみましょう。どうです?全身に塗りませんか?全身じゃないとしても「太ももから足首まで」や「腕と肘に念入りに」です。そう、香水と比べて、ボディクリームは、本来、肌に伸ばす面積が広いんです。ハンドクリームですら香水よりも匂う面積が広いかもしれません。
つまり、保湿目的かつ幅広く香るボディクリームに「香水」の役割も持たせようとするのは、難しいんです。さらに、ボディクリームは「塗った瞬間から、ガツンといい香りする」ように調合されています。本人の鼻が慣れたあとでも「ガツンと、幅広く香る」状態がずっと続いていることも多いということです。
例えば、シャネル“ガブリエル”シリーズの香水とボディークリーム。服を脱いだ直後に「こんなに香りが残ってるの!?」とビックリするのは、決まって後者です(そして、わずかに香水と違う香りで、ツンと鼻に届く感じなので、好き嫌いが分かれそう)。
本人としては「さりげなさ」を求めているはずなのに、悲しいかな逆の結果に…は少なくありません。
やっぱり香水とボディークリームは分けて使いましょう◎

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ボディクリームに「香水がわり」を求めてしまうのは何故なのでしょう。「香水は、香りがキツイから」という理由をよく耳にします。特にトワレはアルコール分が多いため、香り立ちが早く、拡散性が高いです(この辺りはボディクリームと似ています)。
ですが、オードパルファムなどのさらに濃い“香水”はゆっくり香ります。「服を着る前にオードパルファムをウエストに1プッシュ」だと、すぐ側までしか香りが届かないので、とてもちょうどよく使えますよ。
ボディクリームにも、きっとベストな加減があるはずです。でもやっぱり私は香水は苦手…という方は、無香料や淡い香りのボディクリームでしっかり全身を保湿した後で、お気に入りのボディクリームをほんの少し仕込んでみてください。きっと、ほどよい演出ができるはずです☆