桜庭先生- 皆様、ご機嫌よろしゅうございます。しなやか女子の心得第42回を始めさせていただきます。
しなやか女子の心得とは…
ビジネスでもプライベートでも使える!知っておきたいマナーや常識を、心磨きの達人が伝授する、大人女子のためのお悩み相談所。テンプレート通りの立ち居振る舞いでは、ちょっぴりお堅い女子に見えてしまいがち…。ここでは、周囲だけでなく自分の心をも解きほぐす、桜庭流の美しい所作や心の在り方をお教えします。
産休に入る同僚へ、何を贈ればいい?
「暑い暑い」とついつい口にしてしまいますが、なおのこと暑くなるような気がいたしますね。
【暑中お見舞い申し上げます】近年、はがきを送ることも少なくなりましたが、ひとつ夏の挨拶文を知っておくとよいでしょう。梅雨明けから立秋(8月上旬頃)までの猛暑続くまさにこの時期に、お相手の健康を気遣う意味を込めて暑中見舞いをするのです。こういった習慣が少しずつなくなっていくのは少し寂しいですね。
さて、今回はお祝いの品についてご相談をいただきました。
相談者- Y子さん(20代):もうすぐ産休に入る同僚(20代)に、職場のみんなで何かプレゼントをしたいのですが、贈っていいもの、ダメなものはありますか?それから、お花をあげる場合、色や種類でNGのお花などあれば教えてください。
なんだか明るい素敵なオフィスの雰囲気が伝わりますね。職場の仲間からのプレゼント、すごく嬉しいと思いますよ。産休は復帰することが前提ですし、出産後にお祝いの機会もありますから、ささやかなもので充分ではないでしょうか。
【産休に入る方に喜んでいただけるプレゼント】
一般的には、妊娠中の身体を労わって差しあげられるようなギフトが好まれます。ノンカフェインのハーブティーやコーヒー、刺激の少ない化粧品やオーガニックタオルなど、普段使いできるものがやはり人気のようです。
寄せ書きの色紙も嬉しいものですよ。わたくしは異動や退社の際にもらったことがありますが、仕事仲間からの新しい視点での寄せ書きは想像以上に嬉しい贈り物となりました。
また、お花も非常に喜ばれるかと思います。その際は、花束ではなくアレンジメントの方をおすすめします。妊婦さんに花瓶を用意させたり、水を入れ替えさせたりの負担はないようにしたいですからね。お花の色や種類ですが、季節やその方の雰囲気によってお花選びも変わってくるでしょうから、事情を伝えながらお花屋さんに相談するといいでしょう。香りの強いものは避けるなど、プロのアドバイスをいただけると思いますよ。
【産休に入る方に避けた方がよいプレゼント】
原則になりますが、具体的なベビーグッズとお守りの類は避けた方がよいとされています。
安産を願う気持ちは嬉しいものでしょうが、こればかりは命あること…無事に生まれてくるかどうかは神のみぞ知る領域です。職場の仲間という立ち位置を理解し、ベビー用品やお守りは、産休に入られる方のご家族やご親戚、学生時代のご友人などに託した方がよろしいかと思います。
今回の場合で一番大切なことは、産休明けの方をあたたかく迎え入れる職場環境づくりの意識ではないでしょうか。特に、長い休みの後の仕事復帰には不安もあるでしょうから、「みんな待ってますよ」「また一緒に働きたい」という気持ちを一番に伝えたいものですね。
そのためには、同じように産休を取る側の意識も必要になってきます。もちろん、長期休むことに対して申し訳ないなどと思う必要はありません。産休は企業における権利なのですから。ただし、両者ともに忘れてならないのは、あくまで業務上の関係であるという点です。
一見冷たいようですが、それぞれの立場をリスペクトすることは、人間関係においても非常に大切なことです。子どもが生まれた際には、無事の出産報告も兼ねて仕事仲間にも連絡を入れたいところでしょうが、上司への報告までに留めた方が無難といえるでしょう。プライベートでも仲のよい関係ならまだしも、知らせを受ければ、お祝いの品やそれに対する返信の負担を業務にプラスさせてしまうのが現実です。
産休に入る時も復帰する時も、互いに大きな負担なくスマートな形で挨拶できたら理想ですよね。そういえば以前、産休明けの同僚が仕事復帰を前に、赤ちゃんを抱っこしながら菓子折りを添えてオフィスに挨拶に来たことがありました。久しぶりに元気な同僚の姿を見ることができて嬉しかったですし、赤ちゃんの存在は一瞬で周囲を幸せな気分にしてくれました。個人的な知らせがなかったことを冷たいとは思いませんでしたし、むしろ、けじめのあるきちんとした印象を受けた記憶がございます。
話しが少し脱線しましたが、素敵なお品が見つかるといいですね!
ふと思い出したのですが、アマゾンのギフト券や、ネイルケア券も喜ばれたことありますよ。個人の好みを知っていれば、スターバックスやタリーズなどコーヒーショップのギフト券も便利でおすすめです。少しでも参考になれば嬉しいです。
悩みの雲は晴れましたか?
『しなやか女子の心得』第42回、いかがでしたか?
お仕事だけでなく、冠婚葬祭やフォーマルなお食事会、彼ママ訪問など、大人女子がマナーや振る舞いに不安を感じてしまうシーンはまだまだ沢山あるはず。アナタが普段抱いている疑問を、桜庭先生に相談してみましょう。