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- モテ子
- 横向いた時に浮き上がる首筋ってサイコーにセクシーよね。
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「肩や首が凝ったな」と思ったら、肩を揉んだり首の後ろを自分でマッサージしたりしますよね?ついつい身体の背面ばかりに手をかけがちですが、実は前側にもほぐすべき重要な筋肉があるのです!その名は
「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」。しかも胸鎖乳突筋をほぐすと、肩コリや首コリの改善だけではなく、
リンパの流れや
顔のむくみの改善、自律神経を整える効果まであるのだとか。今回はそんな胸鎖乳突筋をほぐす簡単な方法をご紹介しましょう。
胸鎖乳突筋ってどこにあるの?
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胸鎖乳突筋は、鎖骨の内側と胸骨の中心部分の2カ所から乳様突起(にゅうようとっき)と呼ばれる
耳の後ろにある骨の出っ張りにつながっている筋肉で、首を左右に回す、頭を前下方や後ろに動かすなどの働きがあります。首をひねった時に首筋に斜めのラインが浮き出ますが、あれがまさに胸鎖乳突筋そのもの。スマホやPCの使用で、猫背やアゴを突き出すような姿勢を長時間続けていると首の後ろの筋肉と共に負荷がかかり、凝り固まってしまいます。
リンパの流れや顔のむくみとの関係
胸鎖乳突筋の周辺には、その流れに沿うように多くのリンパ節や太い血管が存在しています。そのため胸鎖乳突筋が緊張して硬くなると、周辺にあるこれらの組織を圧迫して血行やリンパの流れが悪くなり老廃物が溜りやすくなります。特に顔周りの老廃物はこのラインをたどって流れているため、胸鎖乳突筋がこると排出がうまくいかず、顔のむくみの原因になります。また、胸鎖乳突筋の付着部位である鎖骨は
“リンパのゴミ箱”ともいわれる重要な場所。ここが詰まってしまうと体中から運ばれてきた老廃物の排出がスムーズに出来ないため、周辺の筋肉の動きを良くして、流れを改善する必要があるのです。
自律神経も整える効果も
最近、ストレスなどが原因で自律神経のバランスが乱れる、という話をよく聞きますが、胸鎖乳突筋をほぐすことは、自律神経を整える効果もあるといわれています。それは、胸鎖乳突筋が緊張する原因が、
姿勢の悪さなどの筋肉の負荷だけではなく、ストレスなどの
精神的な不調にもあると考えられているからです。逆にとれば、精神的な不調によって硬くなった胸鎖乳突筋をほぐすことは、それらを緩和する効果が期待出来るということ。その結果、メンタルが安定し、自律神経のバランスが乱れにくくなるというわけです。触ってみて弾力が感じられないほど硬くなっている人は要注意。積極的にほぐす習慣をつけましょう。
ほぐし方
胸鎖乳突筋の場所は、見た目にもとてもわかりやすいので、すぐにほぐすことが出来ます。ここでは、2通りのほぐし方をご紹介します。
※首はデリケートな部分なので、ゆっくりと気持ちいいと感じる程度に、呼吸を止めないように注意して行いましょう。
胸鎖乳突筋をつかむ
- 首を横にひねります。
- 耳の下から鎖骨の中心にあるくぼみの部分まで浮き上がった首筋を親指、人差し指、中指の3本でつかみ、10秒キープします。
- 手を上下に移動させて、まんべんなくつかみます。硬くなっている部分や、しこりがある部分は少し長めにつまんでみましょう。
※浮き出ない人は、耳の後ろにあるゴリゴリとした筋を探してみましょう。痛気持ちいいくらいの力加減で、強く押しすぎないように注意してくださいね。
- 反対側も同じように行ないます。
胸鎖乳突筋を伸ばす
- 左の鎖骨の内側から、指3本分の場所に右手の人差し指、中指と薬指を当てます。
※首を左右に振って、コリコリと動く感触があれば正解!
- 顔を正面に向け、鎖骨に当てた指で鎖骨を押さえるようにして、顔を右斜め上に5秒向けます。
- 顔を正面に戻して、右側も同じように行ないます。
いかがでしたか?ただの首コリだけではなく、美容や自律神経にまで密接に関わっている胸鎖乳突筋。実は、あなたの不調も関係しているかもしれませんよ。忙しい毎日で身体も心も疲れたな、と思った時には深呼吸をしながらほぐしてみてくださいね。