モテ子- いつケアを始めてもムダにはならないのよ。

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女性はスキンケアにダイエット、と美容のために日々努力していますよね。でも、見えない内側のケアを見過ごしているのかもしれません。実は、身体の中の骨、そしてその骨密度が、お肌や見た目の美しさにも影響しているのです。美容に敏感な方も骨を気にかけたことはあまりないのでは?今回は骨がなぜお肌に関係するのか、さらに骨のケア方法までご紹介していきます。
骨ってなんで大事なの?
そもそも骨密度って何?
骨という話題が出た時、骨密度という言葉がよく使われますよね。骨密度は骨の強さの指標で、骨にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルがどのくらい含まれているかを表します。カルシウムは心臓を鼓動させたり、筋肉を動かしたりするために、毎日使われているとても大事なミネラル。骨はそのカルシウムの貯蔵庫として働きます。もし、カルシウムの摂取量が不十分で、身体がカルシウム不足になると、貯蔵庫である骨からどんどん取り出されてしまいます。そうして骨密度が下がって骨がもろくなると、身体に様々な影響が出て、最悪の場合骨粗鬆症になってしまうこともあるのです。
骨密度の低下でお肌がたるむ
骨の歪みが身体の不調につながることは直観的にも分かるのではないでしょうか。骨の歪みによって姿勢が悪くなり、肩こりや頭痛、むくみになったり、生理痛の原因にもなったりします。O脚やX脚も足の骨の歪みですよね。でも、身体の表面に直接表れることだけではありません。身体の中心にある骨はお肌の土台でもあるのです。お肌のたるみ、年齢を重ねると気になってきますよね。初対面で相手の年齢を考えるとき、まず見るのはお肌の状態ではないでしょうか。そのくらいお肌のハリは見た目年齢に直結します。そのお肌を一番下で支えるのが骨なのです。例えば、目の下の骨が減ってくると、自然と目が落ちくぼみます。いくら、コラーゲンや保湿を頑張っても土台部分が弱かったら効果は半減するのです。
女性の骨の転換期は20歳と50歳
骨密度のピークは20歳!
一度作られた骨はそのままずっと残り続けるわけではありません。私たちの身体は毎日古くなった骨を壊しては、新しく作り直しています。成長期には身長がぐんぐん伸びていきますよね。この時期には、新しく骨を形成する働きがとても活発。そして、身長の伸びが落ち着いて、身体が強く完成されてくる15歳から20歳までの間に骨密度はピークを迎えます。しかし、20歳を超えると骨の形成は緩やかになり、ここからは骨密度は減少していく一方となります。この骨密度がピークを迎える時期にいかにしっかりとした骨を作っておけるかが、その後を決めてしまうのです。だからといって、既に20歳を過ぎてしまった方に打つ手がないということはありません。骨を強くする習慣を続けることで、骨密度の減少を抑えることができます。
50歳を超えると骨密度は急激に減少する
卵巣で作られる女性ホルモン、エストロゲン。髪やお肌にいいということはご存じなのではないでしょうか。でも、さらにエストロゲンは骨にも良い影響を与えます。骨は毎日作り変えられていますが、エストロゲンはこの骨を壊す働きを持つ細胞を抑制するので、骨密度を上げることができるのです。でも、50歳を迎えて、閉経すると体内でエストロゲンは作られなくなります。すると、今までエストロゲンで抑制できていた細胞が活動しだすので、急激に骨密度が下がるのです。この骨密度の減少は、特に顔面の骨に起こりやすいので、50歳を超えると急に年齢を感じるようになってしまうのですね。
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骨密度を高めるポイント

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最重要項目はカルシウム
骨といえばカルシウムですよね。一日の目標摂取量は650㎎。ですが、国民健康・栄養調査によると、日本人女性の一日の平均摂取量は500㎎を下回っています。日本は慢性的なカルシウム不足の国なのです。意識しないで生活していては、十分なカルシウムは摂れません。カルシウムは牛乳や乳製品のほかにも、大豆や海藻類、しらすやししゃもなどの骨ごと食べられる魚などにたくさん含まれます。また、加工食品ばかり食べていませんか?加工食品に含まれる食品添加物はカルシウムの吸収を阻害する可能性があります。
骨と関わりが深いビタミンDとビタミンK
せっかくカルシウムをたっぷり食べても、体内に吸収できなければ意味がありませんよね。ただでさえ不足しがちなカルシウムは、実は、体内に吸収されにくい栄養素の一つ。そこで、小腸からの吸収を助けるビタミンDが重要になるのです。ビタミンDは血液中のカルシウムを骨に取り込むときにも必要になります。ビタミンDはぶり、さけなどの魚類やキノコ類に豊富。また、ビタミンKは骨を活性化させて、新しい骨の形成を促します。ビタミンKはお茶や海藻類、納豆のほか、小松菜やホウレン草などの緑黄色野菜にも含まれます。意識して食事に取り入れてみてくださいね。
適度に日光に当たる
美白のために、毎日欠かさず日焼け止めを塗っている女性も多いかもしれません。でも、日光に当たることは骨を丈夫にするためにとても大切。もちろん、当たりすぎはお肌によくないですが、適度に日光を浴びると皮膚の中でビタミンDを合成することができます。食べ物から取るだけでなく体内で作ることができるのです。
エストロゲンの分泌を正常に保つ
生理が始まる12歳ごろから閉経する50歳ごろまでの間、規則的に生理が来るように保ちましょう。無理なダイエットや不規則な生活をしていると、生理周期は乱れます。生理がなくなるということはエストロゲンが出なくなるということ。骨の分解を抑制するエストロゲンの働きが無くなると、骨密度の減少はぐっと早くなります。特に、骨密度のピークを迎える15歳から20歳の間は注意が必要です。
適度に運動する
骨に刺激を与えることで。骨は強くなります。ラケット競技の選手の利き手が太いのは、筋肉が付くからだけではなく、骨も太く丈夫になるからなのです。骨は特に縦方向に衝撃を与えると強くなるといわれています。運動の中でも、ウォーキングなどの有酸素運動がおすすめ。姿勢をまっすぐにして歩幅を広げ、リズミカルに歩くことがポイントです。
まとめ
骨ってやはり一朝一夕に作られるものではないので、ケア方法も地道なものが多かったですね。効果を実感することもなかなか難しそうです。でも、内側から老化してしまったら、今頑張っている様々な努力も水の泡になってしまいます。50代、60代になったときにもキレイでいるために、ぜひ今から気を付けて習慣にしてみましょう!
参考サイト:Facial bone density: effects of aging and impact on facial rejuvenation.